長年お疲れ様でした~おぼろタオルの煙突~
公開日:2019年06月20日
長年お疲れ様でした~おぼろタオルの煙突~
おぼろタオルの工場のシンボルとして長年頑張ってくれた煙突ですが、老朽化が進んだことから取り壊すことになりました。
「おぼろタオル」工場の歴史
現在のおぼろタオルの工場は、1937年に事業拡大のために第二工場として建てられました。この時に煙突も建てられ、タオルの製造工程で用いるお湯を沸かすために、ボイラーから出る煙を排出するのに活躍しました。
煙突は津の空襲も逃れることが出来ました。
その後、戦火で消失した本社を現在の工場に移し1948年に操業を再開。
30年ほど前に、煙を出さないボイラーに変更してからは使用することが無くなり安全のために10メートルほどカットしたのが現在の姿です。
煙突と同じく取り壊される建屋では、1964年の東京オリンピックの際に2階から聖火リレーランナーを従業員総出で応援していたエピソードも、昔いた従業員から聞いたことがあります。
▲写真:1964年の東京オリンピック聖火ランナー。
▲写真:おぼろタオルの工場前を聖火ランナーが通過します。当時は工場前にも住宅があったんですね。
▲写真:右上の建物がおぼろタオルの建屋。窓や塀の上から、聖火ランナーに手を振る当時の従業員たち。
▲写真:2019年の姿。街並みもだいぶ変わりました。
思い出を胸に。
多くの方々に、「見慣れた風景が変わってしまうのは名残惜しい」「電車で名古屋から帰省した時に、煙突を見ると津に帰ってきたことを実感していたのに」とたくさんのお言葉をいただきました。
長きにわたって、市民の皆さまに街の風景のひとつとして愛され親しみをもっていただけたことに改めて感謝しております‼️
皆さま、本当にありがとうございます。